鈴木先生へのインタビュー
今研究していることについて教えてください
今行っているのはアルゴリズムの研究です。アルゴリズムというのは、何か問題があった時にそれを効率良くどのように解くかというものです。そのアルゴリズムというものは一つではありません。例えば数学の問題でも解き方が様々あるように、世の中の問題の解決方法
も一つではありません。ここでどんな解き方が良いのかを考えた時に、より速く解ける、あるいはより良い答えをみつけてくれるといった、様々なアルゴリズムの求める形があります。そこでさら
に効率の良いアルゴリズムはないか考え、新たなアルゴリズムを開発していくことが一番の研究対象です。ですが、例えば効率の良いアルゴリズムを見つけたとしても、さらに効率の良いアル
ゴリズムはないのですかと言われると困ってしまいます。なので問題自体の難しさも証明することで、こんなに難しい問題だから、このアルゴリズムは最適だと示すということもしています。アルゴ
リズムをどんどん速くすることと、問題の困難性を示すといった、上からと下からの双方の視点に立って考えるということも研究で良く行っています。
今行っている研究の有用性について教えてください
世の中の動くものにはすべてアルゴリズムが入っていると考えています。例えばスマートフォンの経路アプリを使うとき、このように行くと良いですよということがしっかりと返ってきます。これはアルゴリズムがしっかりとしているからであり、時間のかかるアルゴリズムを組むと、経路を出すために30分も1時間も待たされてしまい、その間に到着できちゃいます。このような感じでアルゴリズムが進化することでパソコンやスマートフォンの計算の速さがどんどん上がってきています。そのような点では有用性があるのではないかと考えています。
自分の研究室に欲しい人材像を教えてください
一言でいうとコツコツと頑張ることができる人です。アルゴリズムはいろんな人が考えたいろいろなアルゴリズムがパーツとしてあり、問題が異なれば当然使うパーツも異なってきます。上手く動かないのはどうしてだろう、どこがうまくいかないのだろう、こうしたらうまくいくかな、といったことをコツコツとできる人がアルゴリズムの研究には向いていると考えています。
研究をしているうえで最高の瞬間があれば教えてください
問題の難しさの証明は難しく、もう少しのところでできないことがよくあります。これでいけるかなと試行し、実際にできた時、すなわち証明することができた時が一番うれしいです。
仙台のおすすめグルメを教えてください
きらら寿司という店がおすすめです。回転寿司のお店で、回転寿司のレベルじゃないくらいおいしいお魚が出てきて、値段も安いです。よく学生さんと一緒に通っていました。私がドクターだったころから通っていました。
今年あった一番うれしかったことを教えてください
総長教育賞をいただいたことです。これは1年生向けに行った機械学習アルゴリズム概論という授業で評価がとても良くいただいた賞です。受講人数が多すぎてクラスルームの上限人数を超えてしまいました。
今年に達成したい目標を教えていただきたいです
細かいところで言うと早寝早起きですかね。ふざけて言うとルービックキューブをもう少し速くできるようになりたいです(笑)。真面目に言うと研究を進めたいです。