322JP戸田先生のインタビュー

模擬講義教員インタビュー  戸田先生

今行っている、または行おうとしている研究について教えてください。

戸田先生

食品免疫学や分子アレルギー学の研究をしています。私はアレルギー体質で、アレルギーを食 で治せたらいいなと考えたことをきっかけに研究を始めました。食品の成分には様々な機能があ るのですが、免疫系を調整し、アレルギー発症を抑制する可能性をもつ成分もあります。多くの病 気は免疫系がうまくはたらかないことで発症するため、食により免疫系を調整して、アレルギーを 含む様々な炎症疾患の予防や治療の促進を可能にするための研究を行っています。

研究者に必要なのはどのような能力ですか。

戸田先生

素直さと粘り強さ、そして誠実であることです。周囲の助言を自分の成長につなげることのでき る素直さが大切です。素直な人は、どのような仕事でも本当に伸びます。粘り強さも大事です。研究は思ったようにいかないことがあり、きっぱり諦めた方がいいときと、頑張った方がいいというときがあります。頑張る必要のあるときに、粘り強く努力し熟考できる人は成長し、ブレイクスルーを起こすことができると思います。そして、周囲の人達や研究に対する誠実な姿勢はとても大事です。

東北大学ならではの魅力は何でしょうか。

戸田先生

東北大の魅力の一つは、学生の質の高さにあると思います。東北大には真面目な学生が多く、 教育者として携わることの喜びを感じさせてくれる大学です。もう一つは、各研究領域でご活躍している先生方と交流できて、研究機関としても質が高いことだと思います。また、国際化を促進していることも魅力です。今は日本国内だけでなく世界とつながっていく時代ですが、東北大は国際化にとても力を入れています。この三つが東北大の魅力です。

仙台のおすすめスポットやお店はありますか。

戸田先生

八木山橋から見る眺めが好きです。朝は通勤時に車で、八木山から橋を通って青葉山を登って いくのですが、季節ごとに山の色が変わります。春は花が咲いて葉が若緑になり、5月になるとと ても濃い緑になって、秋になると紅葉を見ることができます。冬はまた特有の風情があります。仙台は駅前が賑やかで、少し郊外に出ると自然が広がっているというところがよいところだと思います。

大学生に伝えたいことはありますか。

戸田先生

多くのことを吸収でき、エネルギーがあるということが若さの特権だと言えるので、自分がしてみ たいと思うことはどんどんチャレンジしていただきたいなと思います。また、日本の学生にもっと海外に出てもらいたいです。私は海外生活が長かったのですが、日本はシャイな学生が多く、考え方などはしっかりしているのに、その考えを言葉として発信する機会が少ないようです。外国に行っていろいろな人と交流して、自己を発信し、独立できる力を持ってほしいと思います。

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