概要文 委員長挨拶
第73回東北大学祭 概要文
今年で73回を数える伝統ある本大学祭は,2年前(第71回)までは,川内北キャンパスにおよそ4万人を超す多くの方々にご来場いただき,様々な種類の模擬店や個性あふれる野外ステージ企画,お子様向けの縁日や学術的な企画等を開催・運営してまいりました。コロナ禍となった昨年(第72回)は,すべてのコンテンツをインターネット上に公開した「オンライン開催」となりました。
本年の第73回東北大学祭は,大学との協議を重ねた結果,来場者を東北大学に在籍する学生に限定(事前予約制)したうえで,2年ぶりの対面開催となります(こちらをご覧ください)。大学祭開催に係る新型コロナウイルス感染拡大防止のためのガイドラインを策定(大学承認済)し,これに則り,模擬店の取りやめや各企画の規模縮小,参加団体・来場者の人数制限等,感染対策を徹底した上で開催いたします。
なお,一部の野外ステージのインターネット上でのライブ配信も予定しております。
大学祭の対面開催決行を通して,コロナ禍によって消えかけた学生文化の再興と継承を図り,コロナ禍に生きる大学生として,参加団体の皆様とともに新たな学生文化を築いてまいります。
委員長挨拶
第73回東北大学祭全学実行委員会
委員長 笠島康生 (かさじまこうき)
1年半以上に及ぶ新型コロナウイルスの脅威。それが私たちにもたらしたものは,希望を抱いても儚く消されてしまう喪失感でした。
我々大学生にとっては,大学生活は新型コロナによって従来と全く異なる姿になり,全く新しい感覚のものになっていると思います。特に課外活動は,学業とは別の場面で貴重な経験を得ることができるはずですが,いまも長期間にわたって活動を制限されています。交友関係も広がりにくく,学生独自の様々な文化は消えかけたり,実際に消えたりしています。コロナ禍に生きる大学生は,我々世代特有の絶望感を抱いているのではないでしょうか。
我々大学祭事務局も,対面開催にわずかな希望を抱きながら,本年初頭から準備を進めてきました。先の読めない新型コロナに,何度も苦しめられてきました。そして本年9月末,大学との協議を重ねた結果,東北大生の新型コロナワクチンの接種率等を鑑みて,大学祭の対面開催(ただし学内関係者のみの来場に限定)が認可され,2年ぶりの大学祭対面開催が実現することになりました。この対面形式の大学祭の復活が,東北大生にとって,コロナ禍によって失われた学生文化の再興と継承の起爆剤になってほしいと願ってやみません。また,若くて未熟な私たちのかけがえのない学生時代を,日々情熱を注ぎながら生きる姿,すなわち「情熱的に、青い」姿を見せることで,コロナ禍の大学生にもまだ活力はあるということを学内外に発信し,新たな東北大学の活気ある雰囲気を醸成したいと存じます。
最後に,本大学祭の開催にあたり,様々なご支援・ご協力をいただいた企業のみなさまや地域のみなさまに多大なる感謝を申し上げます。
コロナ禍に生きる大学生にとって,本大学祭が貴重な学生生活の大切な思い出になりますように。