No.4 Fly Away – Eden In The Rain

人々の心の中に刻まれている「思い出」には喜怒哀楽をはじめとした感情を伴っており非常に哀愁的であると思います。そしてその「思い出」は大人になった今、良くも悪くも全てが懐かしく思い出せて嬉しく思うものもある反面、儚く薄れてきて、もう思い出すことのできないもの、思い出してしまって後悔するものもあると思います。そのようなノスタルジーを、哀愁的な音楽性を持つラウドロック、スクリーモ的な音楽で表現しようと試みました。
作曲編曲においては、NOISEMAKER, a crowd of rebellion, Crossfaith, Survive Said The Prophet, A Skylit Drive, MY HAPPY ENDINGなどのバンドから影響を受け、電子音を導入し、キャッチーで聴きやすく、かつどこか激しさがありかっこよく、ノスタルジックな曲調に仕上がったのではないかと思います。またブレイクダウンやスクリームという発声法、ドロップチューニングなど、多くに人にとって聴き慣れていないパートも積極的に取り入れることで、喜怒哀楽をはじめとしてその思い出の懐かしさだけでなく、思い出した後悔、その思い出に縛られる苦しみなども表現できたのではないかと考えています。
作詞においては、思い出というものを良くも悪くも観念的で価値がないものと捉え、思い出という観念に一時の感情を想起するのはエネルギーの無駄遣いだと考えました。しかし、それでも思い出を懐かしむことには中毒性があり、過去の栄光に縋りたい、どうせなら思い出してのたうち回って後悔するくらい叙情的になれる思い出を綴りたいと思い作詞しました(作詞者より)。また英語詞を中心とした歌詞を書くのではなく、日本語詞を中心とした歌詞を書くことで、伝えたいことが伝わりやすいのではないかと考えています。
大学祭という非日常も、大学生活をはじめとした日常の一コマも、何年何十年後、あなたの心の一ページに刻まれていますように。
<歌詞>
再現なく澄んだ空は空が背景だったな いつもの通り
乗り込んだ列車で綴った逃避行
数年 溜まった何回目 噛み締めてずっと巡り続け
偶然 想起した幸せ 淡く恋しい情景に
逃げられない今より 吐き出したい今より
楽な方で生きていたいじゃん しがみついていたいよ
わだかまりを投げ捨てちゃって 今すぐ過去の方へ向いて
もう一回
想像通りの結末ならいらない いらない
それならエンドロールは句点で終わり
乗り込んだ列車で綴った逃避行 run out
どれだけ観たら気が済むかな 正当派気取った 僕たちのロイエ
檻の外は案外快適さ 叫ぼうか
WANT MORE(WITHOUT RELIEF)
Spewing fire like many arrow
Never ever dry my craving
Sense of guilt deny death stress
You just agree and don’t listen my ache
Spell(Spell) Leave(Leave) Now(Now)
再生 よそ見して何回目 いつかいつかって焦がれ続け
拝啓 これからの僕へ 飛べない翼で足掻いてみろ
想像通りの結末はいらない いらない
それならエンドロールは句点で終わり
走り出した列車で語った逃避行 don’t run out
気が済むまで 欲望を満たして 夢を追ったありのままで
雲の中は結構最高さ 耽ってみようか